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娼婦の仕事 4

「なんや、また尻がでかくなったとちがうんか?こうやって見ると、もうまるで女の尻と変わらんな」
「ああ、あ~っ」
「毎日、男のチンポ入れられてるからやろな。ほら、気持ちいいか」
「ああ、いいです、いいです。気持ちいいです」

もし天井に鏡があって今の姿を見ることができたらと思う。
青黒い墨の背景に真っ赤な般若の面が浮かびあった武田さんの背中と、背後からのしかかられている私の白い身体との対比がきっと鮮やかだっただろう。

武田さんは、この仕事を始めるのにとてもお世話になった関口社長に紹介された。
関西の金融関係の会社の社長さんだ。
背中の彫り物を見れば、どんな金融業か察しはつくが・・・。

もう50代も半ばのはずだが、締まった身体とたくましい肉棒の持ち主だ。
仕事の本拠は関西だが、2か月に1度のペースで東京に出てくるらしい。
毎回ではないが、時間が空くと、今夜のように声をかけてくれる。

武田さんの手が乳房を掴み、貫かれたまま上半身を起こされる。

「乳もずいぶん大きうなったな。こうされるとたまらんやろ」

乳首を指でつままれ、こねられる。
ほんとうに、もうたまらなくなりそうだ。

「ほら、順子、きれいな顔、こっちに見せんかい」

Tさんの肉棒を軸に身体が回され、茶臼の形(対面座位)に体位が変わる。

乳首を弄ばれながら、激しく下から突き上げられる。
もう失神寸前だ。

武田さんの業界の人には、意外にニューハーフ好きの人が多い。

武田さんもずいぶん遊んだのだろう。
あたしのような「女」の扱いが抜群にうまい。

「よし、よし、だいぶ練れてきたな。そろそろいくか?」
「あっ、あっ、あっ、あっ、いい、いい、いく、いく」

あたしは、もうまともに声が出ない。

「そら、いくで、いくで、いいか、いいか」
「ああ、いくいく、い~ぃ、いく~~ぅ!」

限界まで反らした身体をガクガク揺らしながら、あたしの意識が飛んだ。

(続く)

娼婦の仕事 3

シャワーを浴びて、商売道具の「穴」を洗い、潤滑液を塗って、また極太のアナルプラグを挿入して、革ベルトを締める。

服を着て、バッグから化粧ポーチを出そうとしたら、まだ解約していないポケットベルに着信があることに気づいた。

番号を見ると京都の武田社長だ。
着信時間は15分前。

まだ大丈夫だろうと思い、電話を入れる。
幸い相手はすぐに出てくれた。

「お電話いただいた順子です」
「ああ、元気にしてるか?」
「はい、すいません。すぐにお返しできなくて」
「仕事中か?」
「いえ。さっきフリーになったところです」
「こっちは、少し前に西口のハイアットに入ったとこや。今夜、来られるか?」

この見るからに娼婦のファッションでは一流ホテルは入れてくれない。
一度、部屋に戻って着替えないと・・・。

「はい、そちらのホテルだと、着替えないと無理なので、1時間ほどいただけますか?」
「ええよ、またエロい恰好してるんやろ。見て見たいけど、ドアボーイに入れてもらえんと困るしな」
「そうなんです」
「じゃあ、下に着いたら電話入れてくれ。部屋番は1107や」
「はい、うかがいます」

ホテルを出ると、うまい具合にタクシーが来た。
「近くて、ごめんなさい」
とマンションの前まで乗せてもらう。

部屋に入り、クローゼットから、ブラウスとスーツを出して着替え、髪をまとめて束ねる。
真っ赤なルージュをテイッシュで拭って、ローズピンクの少しは上品なルージュに塗り替える。

バッグも、先月、永沢さん(常連客のお医者さん)買ってもらったばかりのヴィトンのショルダーにチェンジ。
入らない道具は手提げ袋に入れる。

これでなんとか、なるだろう。

タクシーで西口の「センチュリー・ハイアット」へ急ぐ。

車を降りて、PHSで「もしもし、秘書の風祭です。ただいま下に着きました。御指示の書類をお持ちします」としゃべりながら入口に向かう。

ドアボーイが、こちらにどうぞと手を伸ばして、入口に導いてくれた。

(続く)

娼婦の仕事 2

男はやはり興奮しすぎていた。
シャワーから出てきたところで、跪いて軽くフェラをしたら、それだけで放出してしまった。

まだ時間はたっぷりあるので、ベッドに腰掛けて回復を待つ。

「君の伝言メッセージがすごく色っぽくてね。何度も聞いたよ。でも勇気がなくて、なかなか電話できなくて・・・」
「ありがとうございます」
「月曜日はボーナスが出た勢いで思い切って電話したら、繋がったから・・・」

以前、調教されていた頃に、坂崎に持たされていた携帯電話は、契約を解除するときに返してしまった。

それからは、NTTの伝言ダイヤルにメッセージとポケベルの番号を入れていた。
ただ、それだと公衆電話がすぐに見つからない時など、相手と思うように連絡が取れないことがしばしばあった。

そこで、今月の初めにPHSを購入・契約した。
伝言ダイヤルにもPHSの番号を入れるようにした。
効果はてきめんだった。反応が3倍くらいになった。
その分、冷やかしも増えたが、今日の客のように確実に営業につなげられるケースが増えた。

男は、一部上場企業の社員だった。
以前から、私のようなチンポの付いた女に興味があったらしい。
出張で出かけたパリやロンドンで、シ―メール雑誌を探して、日本に持ち込んでいたとのこと。

「今度、見せてください」と言うと、
「いいよ。今度、持ってくる」

これでリピーターになってくれる可能性が上がった。

回復してきたので、ベッドに仰向けになってもらい、私が跨って騎乗位で挿入する。

やっと練れてきてフィット感が増して、これから本格的に腰を使おうとした時、男が高まってしまった。

「ああ、すごいよ、順子さん、こんな大きなおっぱいがあるのに、チンポが付いてるなんて・・・ああ、駄目だ・・・、ああっ・・・・」

男はシャワーを浴びて戻ってくると、スーツを着始めた。

「まだ30分、残ってますけど・・・」
「いいよ、でも今夜はもう満足だ。次はもっと頑張るから・・・」
「これPHSの番号です」
名刺代わりのカードを渡す。
「平日なら2、3日前に電話もらえれば、たいてい大丈夫だと思います」
「年明けにでも、また、電話する」
「はい、お待ちしています」
「先に出ていいの?」
「はい、私は化粧直していきますから」

男が部屋を出て行った。
すぐにフロントから電話が入る。
「お連れ様、お帰りになりますが・・・」
「はい、けっこうです。あたしも化粧を直して30分後に出ますから」

と言ったものの、化粧はほとんど乱れていなかった。
今夜のスタートは、わりと楽な客だった。

(続く)

娼婦の仕事 1

1997年12月18日(木)

20時、化粧を終えて、身支度にかかる。

股間には、化粧を始める前、シャワーを浴びた後に装着した最大径5cmのアナルプラグ付きの黒革のベルトがすでに装着されている。

黒地を紫の布と糸で飾ったカップレスのコルセットでウェストをキュッと締める。
コルセットの上部の2つの半円形のワイヤーで、すっかり大きくなった乳房がいっそう盛り上がる。

コルセットから伸びる4本のストラップでバックシームの黒ストッキングを吊る。

真っ赤な革光沢素材の前開きの超ミニワンピースを着る。
ワンピースはノースリーブなので、二の腕と手首に、アクセントとして赤い革ベルトを巻く。

もうすぐクリスマス、さすがに夜の街は冷えるので、シルバーホワイトのラムのファーのハーフコートを羽織る。

狭い玄関で、9cmヒールの黒のロングブーツを履いて、外に出る。

ハーフコートと超ミニワンピースの裾からはストラップが見えている。
少し屈んだら、裾から黒革のベルトが食い込んだ白い尻が覗いているはずだ。

そんなどうみても露出狂の変態娼婦というファッションで、新宿五丁目の通りを西へ歩き、新田裏の交差点で明治通りを渡る。

ホテル街への坂道の下にある「九州ラーメン」という中華料理店の前に急ぐ。

約束は21時。
まだ5分前だが、打ち合わせ通り左手に週刊誌を持った男がいた。

それなりのスーツを着て眼鏡をかけた30代のビジネスマン風、とくに問題はなさそうだ。

傍を通り過ぎる振りをしながら目くばせし、そのまま尻を振りながら坂道を上がる。

坂の途中で、男が並んできて尋ねる。
「順子さん?」
それには返事をせず、
「電話でお約束のとおりでよろしいですか?」と小声で確認する。
「いいよ」と男が応じる。

「電話でお約束」とは、2時間、フェラとアナルファック、ホテル代別で2万円ということ。

坂を上ると、すぐに歌舞伎町二丁目のホテル街だ。
「どこか、ご希望のホテル、ありますか?」と尋ねる。
「いいよ、任せる」と男。

そのまま少し歩いて、ホテル街の奥の「サボイ」に入る。
ラブホテル街は、同じ料金なら奥の方がサービスが良い。

幸い、大好きな鏡の間が空いていた。

エレベータの中で男が
「順子さん、思っていたより、ずっときれいなんで、俺、興奮しちゃってるよ」
と言いながら、万札2枚を差し出す。

それをハンドバッグに仕舞いながら、「さあ、今夜も頑張ろう」と気合を入れ直す。

私はもう身も心もすっかり娼婦になっていた。

(続く)




屋外で 4

「お前、順子って言うんだよな。いい尻してるな。またかわいがってやるよ」
と、言いながら、すっかり満足した男が立ち去っていった。

「お願いよ。毎週だいたいここら辺にいるから。たっぷりサービスするわ」
私は、息もたえだえに答える。

晩秋の夜中の冷たい風がむきだしの乳房をなぶり、私を正気に戻した。

男になぶられた路地裏のビルの入口に腰が抜けた状態でへたりこみ、少しの間、意識がなくなっていたらしい。

私は、バッグからティッシュペーパーを取り出すと、数枚を丸めてポッカリ広がったアナルにねじこんだ。

こうしないと注ぎ込まれた男のザーメンが歩いているうちにダラダラと垂れ落ちてきてしまう。
こんな恥ずかしい作業を人通りの少ない路地裏とは言え、道端で平気でするような女に私は堕ちていた。

ウェットテッシュでアナルの周囲と肉棒の先を拭い、コートのポケットに入れてあった布切れのようなショーツを履き、まるで腹巻のようにたくし上がっていたレザーのミニスカートを下ろす。

時計をみると3時10分前。まだまだ稼げる時間帯だ。
でも、もう身体がいうことをきかない。

私は、よろよろと立ち上がると、靖国通りの方向に歩き始めた。

10分ほど歩いて新宿5丁目のワンルーム・マンションの部屋にやっとたどり着いた。

私は、バスルームの床にしゃがみこむと、カリ首を拘束していたステンレスリングをはずす。
次にスティックの茎部分を締め付けていた幅広の革ベルトと根っこを拘束していたリングを外す。

三重の拘束で堰止められていたザーメンがダラダラと流れ出す。何度も何度も上り詰めたのですごい量だ。
でも、以前に比べればかなり薄くなっている。
もう2年近く続けている女性ホルモンの連続投与で、私の睾丸の造精子細胞はもうすっかり破壊されているからだ。
弛緩したペニスから溜まっていた尿がチョロチョロと流れ出した。

アナルに詰めていたテイッシュを外すと、最期の男に注ぎこまれた大量のザーメンが垂れ落ちてくる。
シャワーのノズルを外して、ホースを直接アナルに入れて洗浄する。

身体の内外の汚れを洗い、お湯に入って身体を温める。
私にとっての唯一と言える至福の時間。危うく湯船の中で眠りそうになってしまう。

お風呂から出ると肌の手入れ。これはいくら疲れていても欠かせない。
顔に美容液、全身にローションを塗る。
特に乳房とヒップには入念に。
そして商売道具であるアナルの内部にも感染防止と鎮静作用のある薬液を塗りこむ。

朝5時、アナル娼婦順子の一日が終わった。
プロフィール

風祭順子

Author:風祭順子
10年前まで、男性として大学講師をしていました。
その後、女装マゾの世界に溺れ、とうとうニューハーフ娼婦に堕ちました。
約8年間、毎週2~3日、娼婦として男性の性欲のお相手をする日々を過ごしました。

このブログでは、「なぜ、私は堕ちたのか?」、そのいきさつを書いてみようと思います。
画像は、4年前の私の姿です。

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