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娼婦の仕事 3

シャワーを浴びて、商売道具の「穴」を洗い、潤滑液を塗って、また極太のアナルプラグを挿入して、革ベルトを締める。

服を着て、バッグから化粧ポーチを出そうとしたら、まだ解約していないポケットベルに着信があることに気づいた。

番号を見ると京都の武田社長だ。
着信時間は15分前。

まだ大丈夫だろうと思い、電話を入れる。
幸い相手はすぐに出てくれた。

「お電話いただいた順子です」
「ああ、元気にしてるか?」
「はい、すいません。すぐにお返しできなくて」
「仕事中か?」
「いえ。さっきフリーになったところです」
「こっちは、少し前に西口のハイアットに入ったとこや。今夜、来られるか?」

この見るからに娼婦のファッションでは一流ホテルは入れてくれない。
一度、部屋に戻って着替えないと・・・。

「はい、そちらのホテルだと、着替えないと無理なので、1時間ほどいただけますか?」
「ええよ、またエロい恰好してるんやろ。見て見たいけど、ドアボーイに入れてもらえんと困るしな」
「そうなんです」
「じゃあ、下に着いたら電話入れてくれ。部屋番は1107や」
「はい、うかがいます」

ホテルを出ると、うまい具合にタクシーが来た。
「近くて、ごめんなさい」
とマンションの前まで乗せてもらう。

部屋に入り、クローゼットから、ブラウスとスーツを出して着替え、髪をまとめて束ねる。
真っ赤なルージュをテイッシュで拭って、ローズピンクの少しは上品なルージュに塗り替える。

バッグも、先月、永沢さん(常連客のお医者さん)買ってもらったばかりのヴィトンのショルダーにチェンジ。
入らない道具は手提げ袋に入れる。

これでなんとか、なるだろう。

タクシーで西口の「センチュリー・ハイアット」へ急ぐ。

車を降りて、PHSで「もしもし、秘書の風祭です。ただいま下に着きました。御指示の書類をお持ちします」としゃべりながら入口に向かう。

ドアボーイが、こちらにどうぞと手を伸ばして、入口に導いてくれた。

(続く)

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プロフィール

風祭順子

Author:風祭順子
10年前まで、男性として大学講師をしていました。
その後、女装マゾの世界に溺れ、とうとうニューハーフ娼婦に堕ちました。
約8年間、毎週2~3日、娼婦として男性の性欲のお相手をする日々を過ごしました。

このブログでは、「なぜ、私は堕ちたのか?」、そのいきさつを書いてみようと思います。
画像は、4年前の私の姿です。

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