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専業娼婦になる1

2月10日、あたしは最期まで残っていた試験の採点を終え、成績表を記入して大学に郵送した。
これで大学教師としのあたしの仕事は全部終わった。

9月に新宿のマンションを借りてからは、すっかり夜の仕事中心の生活になっていたが、それでも週に最低3日は、昼間の仕事があったわけで、それがなくなり、ずいぶん気分的にせいせいした。

ちょうど、寒い時期で、お客さんの予約も少なかったので、私は目黒のマンションの片付けに取り掛かった。

まず、男物の服のほとんどを捨てた。
スーツ、Yシャツ、ズボン、ネクタイ、わずかに残っていた男物の下着など大きなゴミ袋に5つほどになった。
スーツやコートの中には、いくらか上等なものもあったが、ためらわずに捨てた。

それから、大学教師としての自分を支えてくれた書籍の整理を始めた。
これは、あまりに多すぎてすぐに全部は片付かなかったが、自由が丘の古本屋に出張してもらい、とりあえずの分を引き取ってもらった。
結局、1年ほどの間に4度来てもらい、ほとんどの書籍と雑誌を売り払った。

いずれこのマンションも処分して、男性だったころの自分と決別するつもりだった。

1週間ほど片付け中心に過ごして、新宿のマンションに戻ったあたしは、常連のお客さんの相手をしながら、3月から本格的に専業の娼婦になるための準備に取り掛かった。

まず、顧客名簿を整理した。
顧客名簿はすでに100人を超えていたが、1~2度だけでご無沙汰の人や、あまり質の良くない人は除いて効率化をはかった。

それと、新宿の街を拠点に本格的に商売をするとなると、やはりバックアップが必要になる。
これは、少し前に武田社長の筋で話を通してもらった某組織の幹部と地下街の喫茶店で会って契約を結んだ。
バックアップ料は、社長の顔で少し安くしてもらって月額5万円。
高いと言えば高いが、これで安心して商売ができる。

新宿のマンションの家賃+光熱費とバックアップ料、それに自分の食費や最低限の美容経費で約20万円になる。

これから、あたしは最低でも、それだけの金額を身体で稼がなければならない。

月の水揚げ目標は最低40万、平均客単価2万として20人。
これは、10~1月の実績からして、かなり現実的な数字だった。

いずれは、月額60万円(30人)を目指したい。

ただ、身体のことを考えて週1度は必ず休みを取ることに決め、週中の水曜日には予約を入れないことにした。

(続く)

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プロフィール

風祭順子

Author:風祭順子
10年前まで、男性として大学講師をしていました。
その後、女装マゾの世界に溺れ、とうとうニューハーフ娼婦に堕ちました。
約8年間、毎週2~3日、娼婦として男性の性欲のお相手をする日々を過ごしました。

このブログでは、「なぜ、私は堕ちたのか?」、そのいきさつを書いてみようと思います。
画像は、4年前の私の姿です。

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