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娼婦の仕事 5
武田さんがシャワールームから出てくる音で気がついた。
「あっ、すいません」
と言いながら、脱力した身体をなんとか起こす。
「大丈夫か? 相変わらず激しいな」
「すいません」
「ええがな。いつもそんなんか?」
「いえ・・・」
「そやろな、毎度、それじゃ、身体がもたんもんな」
「はい」
「今夜は、泊まってき。身体つらいやろ。その代わり、前と同じように、朝にもう一度頼むで」
「わかりました。シャワー使わせてもらいます」
身体と「穴」を洗って化粧を直し、ベッドルームに戻ってきたときには、武田さんはもう軽くいびきを立てて眠っていた。
大きなダブルベッドの傍らに入る。
身体はまだ脱力している
すぐに眠りに落ちた。
カーテンの隙間から洩れる薄明りで目が覚めた。
時計を見ると6時半。
武田さんはまだ眠っている。
そっとベッドから降りて、シャワールームで「穴」を洗い、潤滑液を塗り込む。
戻ると、武田さんが横向きに寝がえりをうっていた。
背中の般若の面が、こっちを向いている。
ベッドに入って、たくましい背中に彫られた般若の面を眺める。
なぜか、とてもいとおしくなって、般若の口に軽く唇を重ねる。
武田さんがまた寝がえりをうって、仰向けになった。
そして、小声で「頼むで」と言う。
武田さんの肉棒をしごいて、軽くフェラをして、跨って銜え込む。
最初はゆっくり円を描くように腰を使う。
「ああ、気持ちええなぁ」
武田さんがつぶやくように言う。
次第に締めながら上下動を加えて行く。
それまで、目をつむっていた武田さんが目を開き、両手を伸ばしてあたしの乳房をつかむ。
「順子、お前、さっき、般若の面にキスしたろ?」
「すいません。つい・・・」
「つい、なんや?」
「いとおしくて・・・」
「いとおしくて? 俺の彫り物がか? お前、美人で賢いだけでなく、ずいぶんと度胸もあるんやな」
武田さんの言葉が途切れた。
もうじきだ。
あたしもだいぶ高まってきていた。
「そろそろ、いいぞ。フィニッシュや」
「はい」
腰の使い方の速度を上げる。
「順子、好きか?」
好き? 何が? 般若の彫り物が? それとも武田さんが?
問い返す余裕はもうなかった。
「ああ、好きです。好きです」
「そうか、お前のこと、ますます気に行ったで。いくぞ、ええか、いくぞ」
「あっ、あ~ぁ、ああ~っ!」
朝の放出が終わると、武田さんは、すばやく身支度をして、「またな」とだけ言って出て行った。
ゆっくりシャワーを浴びて、化粧を一度落として、塗り直す。
ショルダーバッグの傍らに、茶封筒が置いてあり、なぜか1万円札が1枚が添えられていた。
封筒の中身を確かめるとお札が5枚。
封筒の中身が料金、添えられていたのがチップということだろうか?
あたしの泊まりの料金は3万円なのだが・・・。
ありがたく、いただく。
フロントに降りて預かった鍵を返す。
もちろん、支払いは終わっていた。
「お客様からでございます」と、朝食券を渡される。
2階のカフェで、3000円という有り得ない値段の朝食を食べながら考える。
あの「好きか?」は何だったのだろう?
(了)
「あっ、すいません」
と言いながら、脱力した身体をなんとか起こす。
「大丈夫か? 相変わらず激しいな」
「すいません」
「ええがな。いつもそんなんか?」
「いえ・・・」
「そやろな、毎度、それじゃ、身体がもたんもんな」
「はい」
「今夜は、泊まってき。身体つらいやろ。その代わり、前と同じように、朝にもう一度頼むで」
「わかりました。シャワー使わせてもらいます」
身体と「穴」を洗って化粧を直し、ベッドルームに戻ってきたときには、武田さんはもう軽くいびきを立てて眠っていた。
大きなダブルベッドの傍らに入る。
身体はまだ脱力している
すぐに眠りに落ちた。
カーテンの隙間から洩れる薄明りで目が覚めた。
時計を見ると6時半。
武田さんはまだ眠っている。
そっとベッドから降りて、シャワールームで「穴」を洗い、潤滑液を塗り込む。
戻ると、武田さんが横向きに寝がえりをうっていた。
背中の般若の面が、こっちを向いている。
ベッドに入って、たくましい背中に彫られた般若の面を眺める。
なぜか、とてもいとおしくなって、般若の口に軽く唇を重ねる。
武田さんがまた寝がえりをうって、仰向けになった。
そして、小声で「頼むで」と言う。
武田さんの肉棒をしごいて、軽くフェラをして、跨って銜え込む。
最初はゆっくり円を描くように腰を使う。
「ああ、気持ちええなぁ」
武田さんがつぶやくように言う。
次第に締めながら上下動を加えて行く。
それまで、目をつむっていた武田さんが目を開き、両手を伸ばしてあたしの乳房をつかむ。
「順子、お前、さっき、般若の面にキスしたろ?」
「すいません。つい・・・」
「つい、なんや?」
「いとおしくて・・・」
「いとおしくて? 俺の彫り物がか? お前、美人で賢いだけでなく、ずいぶんと度胸もあるんやな」
武田さんの言葉が途切れた。
もうじきだ。
あたしもだいぶ高まってきていた。
「そろそろ、いいぞ。フィニッシュや」
「はい」
腰の使い方の速度を上げる。
「順子、好きか?」
好き? 何が? 般若の彫り物が? それとも武田さんが?
問い返す余裕はもうなかった。
「ああ、好きです。好きです」
「そうか、お前のこと、ますます気に行ったで。いくぞ、ええか、いくぞ」
「あっ、あ~ぁ、ああ~っ!」
朝の放出が終わると、武田さんは、すばやく身支度をして、「またな」とだけ言って出て行った。
ゆっくりシャワーを浴びて、化粧を一度落として、塗り直す。
ショルダーバッグの傍らに、茶封筒が置いてあり、なぜか1万円札が1枚が添えられていた。
封筒の中身を確かめるとお札が5枚。
封筒の中身が料金、添えられていたのがチップということだろうか?
あたしの泊まりの料金は3万円なのだが・・・。
ありがたく、いただく。
フロントに降りて預かった鍵を返す。
もちろん、支払いは終わっていた。
「お客様からでございます」と、朝食券を渡される。
2階のカフェで、3000円という有り得ない値段の朝食を食べながら考える。
あの「好きか?」は何だったのだろう?
(了)
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読み応えあります。
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