スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
独立 2
こうやって、外で、しかも昼間に、客を待つのは、あまりしたことがない。
すぐ脇の横断歩道を行きかう人に、どう見られているのか?視線が気になってしまう。
約束の時間を少し過ぎたとき、シルバーグレーのシビックが、すーっと寄ってきた。
「やあ、遅れて、ごめん」
と言いながら、運転席から姿を見せたのは、今日の客、永沢さんだ。
彼とは、3月の半ば頃、伝言ダイヤルで知り合った。
今日が2回目のお相手。
たぶん40歳代半ば、取り立てた特徴のない中年紳士。
職業は、はっきり聞いていないが、どうもお医者さんではないかと思う。
助手席に乗り込む。
車は、山手通りを南に。
「今日は、ちょっと変わったところを予約しておいたから」
途中から、どこを走っているのか道がわからなくなった。
たぶん蒲田か、池上の方面だと思う。
着いた先は、立派な門柱があるお屋敷風のところだった。
車を門内に入れ、玄関脇の駐車スペースに停めて降りる。
永沢さんが玄関で声をかけると、年配の女性が出てきた。
上がって部屋に案内されるのかと思ったら、外に出ていく。
後について木戸を潜ると、そこはやや荒れた感じはするものの、広い庭だった。
池があり、植え込みのつつじには、赤い花が咲き始めている。
庭の中には、小さな家がいくつか立っていた。
そのうちの一軒に通される。
中は次の間付きの8畳ほどの和室で、赤いなまめかしい蒲団が一組敷かれていた。
左側には浴室とトイレがあるようだ。
「待合って言うんだよ。まあ昔の高級ラブホテルみたいなものだな」
と永沢さん。
すぐ脇の横断歩道を行きかう人に、どう見られているのか?視線が気になってしまう。
約束の時間を少し過ぎたとき、シルバーグレーのシビックが、すーっと寄ってきた。
「やあ、遅れて、ごめん」
と言いながら、運転席から姿を見せたのは、今日の客、永沢さんだ。
彼とは、3月の半ば頃、伝言ダイヤルで知り合った。
今日が2回目のお相手。
たぶん40歳代半ば、取り立てた特徴のない中年紳士。
職業は、はっきり聞いていないが、どうもお医者さんではないかと思う。
助手席に乗り込む。
車は、山手通りを南に。
「今日は、ちょっと変わったところを予約しておいたから」
途中から、どこを走っているのか道がわからなくなった。
たぶん蒲田か、池上の方面だと思う。
着いた先は、立派な門柱があるお屋敷風のところだった。
車を門内に入れ、玄関脇の駐車スペースに停めて降りる。
永沢さんが玄関で声をかけると、年配の女性が出てきた。
上がって部屋に案内されるのかと思ったら、外に出ていく。
後について木戸を潜ると、そこはやや荒れた感じはするものの、広い庭だった。
池があり、植え込みのつつじには、赤い花が咲き始めている。
庭の中には、小さな家がいくつか立っていた。
そのうちの一軒に通される。
中は次の間付きの8畳ほどの和室で、赤いなまめかしい蒲団が一組敷かれていた。
左側には浴室とトイレがあるようだ。
「待合って言うんだよ。まあ昔の高級ラブホテルみたいなものだな」
と永沢さん。
comments
comment form
trackback